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アドレス110(CE47A)|クランクシャフトオイルシール交換方法!ベルト滑り、クラッチジャダーの原因!?

  • 駆動系ケースを開けたら、うっすらオイルがにじんでいた
  • 最近ベルトが滑る・加速がもたつく気がする
  • クラッチジャダーが気になる

アドレス110(CE47A)に乗っていて感じる駆動系の違和感。

発進時にガタガタと振動する「クラッチジャダー」や「ベルトの滑り」は、駆動系ケース内のオイルシールの劣化が原因かも。

オイルシールが劣化すると、オイルが駆動系ケース内に漏れてしまうので、これらのトラブルを誘発します。

この記事では、 アドレス110(CE47A)のクランクシャフトのオイルシール交換を、 はじめての方でもできるように、ステップごとにわかりやすく解説。

オイルシール交換でアドレス110本来の走りを取り戻しましょう。

目次

オイルシール劣化でおこる駆動系の主な不調、不具合

駆動ケース内のオイルシールの劣化は、走行中に違和感を感じます。

ここでは、オイルシール劣化によって起こる不調を解説。

  • ケース内の湿り・黒いベタつき(オイル混じりの汚れ)
  • ベルト滑り・クラッチジャダー(発進時の振動)
  • 駆動系全体のフィーリング低下

1️⃣ケース内の湿り・黒いベタつき(オイル混じりの汚れ)

駆動系ケースを開けた際に内部がうっすら湿っていたり、クランクシャフト付近に黒いベタつきがある場合は要注意。

いずれもオイルが漏れ、粉塵と混ざって固着したもので、シール劣化の初期サイン。

クランクシャフト付近に黒いベタついた汚れがある場合、オイルが漏れて粉塵と混ざり固着している可能性があり、放置すると広がり、ベルトやクラッチにも付着します。

2️⃣ ベルト滑り・クラッチジャダー(発進時の振動)

ベルトにオイルが付着すると回転をうまく伝えられず滑りが発生し、発進時に“ヌルッ”とした感覚が出たり加速が鈍くなります。

また、クラッチシューやドリブン側にオイルが回り込むと摩擦力が不安定になり、ガタガタとしたクラッチジャダーが発生。

いずれも、原因にオイルシール劣化が考えられます。

3️⃣駆動系全体のフィーリング低下

毎日乗っていると、バイクの不調には気づきにくいもの。

しかしながら、実際には本来の性能、走りのキレが徐々に失われています。

小さなオイルにじみでも駆動系の動きに影響するので、要チェック。

オイルシールの劣化は見た目だけでなく、走行フィーリングに直結。複数の症状が当てはまる場合は、早めの交換がベスト。

アドレス110(CE47A)のクランクオイルシール交換手順

ここからは、実際の作業手順を順番に解説していきます。

アドレス110のクランクシャフトオイルシール交換にはいくつか方法がありますが、この記事では クランクケースキャップを外し、内側からオイルシールを押し出す方法 を採用します。

工具等で引き抜く方法に比べて、

クランクシャフトを傷つけにくい

といったメリットがあり、DIYでも確実性の高いやり方です。

クランクオイルシール交換手順
  • ケースを外す
  • クラッチ・ドライブフェイスを外す
  • クランクケースキャップを外し、オイルシールを外す
  • STEP5:新品シールを圧入
  • STEP6:復元(トルク管理)

1️⃣駆動系ケースカバーを外す

この作業では、まず駆動系ケースカバーを取り外します。

  • 10mmボルトを順番に緩めていく
  • ボルトの長さ違いに注意して並べて保管する
  • 無理にこじらず、手で揺すりながら外す

ケースが固着している場合は、軽くゴムハンマーで叩くと外れやすくなります。

※ 駆動系ケースの詳しい外し方や注意点については、 別記事「アドレス110|駆動系ケースの外し方」で詳しく解説しています。

2️⃣プーリー、クラッチを外す

次に、プーリーとクラッチを取り外します。

この工程は、クランクケースキャップへアクセスするための下準備

  • クラッチ側ナットを緩め、クラッチ一式を取り外す
  • プーリー側ナットを緩め、ドライブフェイスとVベルトを外す

※ ナットの外し方やVベルト脱着の具体的な手順、注意点については、 別記事「アドレス110|Vベルト交換方法」で詳しく解説しています。

3️⃣クランクケースキャップを外し、オイルシールを外す

ここが、今回の作業でいちばん重要なポイント。

アドレス110のクランクシャフトオイルシールは、 外側から引き抜く方法もありますが、アドレス110(ce47a)の場合、クランクケースキャップを外した方が、確実だと感じています。

クランクケースキャップは、クランクシャフトの周囲を覆う円形の部品で、ボルト3本で固定されています。

このキャップには、ノックピン(位置決めピン)があるため、 ボルトを外しても、簡単にキャップは取れません。

  • ボルト3本を均等に緩める
  • ノックピンの存在を意識する
  • こじらず、手でゆすりながら外す

固着している場合でも、無理にこじる必要はありません。 ノックピンの位置を意識しながら動かしていくと、 あるタイミングでスッとキャップが外れます。

キャップを外したら、次は内側から古いオイルシールを押し出し、外します。

この方法なら、

  • クランクシャフトを傷つけにくい
  • シールの状態を目視で確認できる
  • オイルシールを確実に圧入することができる

といったメリットを感じており、個人的には、ひと手間かかりますがキャップを外したほうがやりやすく感じています。

4️⃣新品オイルシールを圧入

古いオイルシールを外したら、続いて新品オイルシールを圧入します。

ここは向き・位置・入れ方がポイント。

まず、新品オイルシールの外周とリップ部に、グリスを塗っておきます。

これは、

  • 圧入時の抵抗を減らす
  • 初期始動時のドライ摩擦を防ぐ

ことが目的。

次に、オイルシールの向きを確認し圧入していきます。

  • オイルシールを手でまっすぐ当てる
  • 傾きがないことを確認する
  • 適合するソケットや当て木を使い、均等に押し込む

工具を使わなくても圧入は可能。ハンマーを使う場合も少しずつ・均等にすすめます。

一気に入れようとすると、斜めに入りやすいので注意してください。

奥まで入ったかどうかは、

  • 外周が均一に収まっているか
  • 斜めになっていないか

を目視で確認します。

規定位置にきれいに収まっていればOK。

オイルシールが正しく入ったことを確認したら、次は各部品を元通りに組み付けていきます。

5️⃣クランクケースキャップをもとに戻す。

オイルシールの圧入が完了したら、取り外したクランクケースキャップを元に戻します。

クランクケースキャップのOリングは新品に交換

オイルシールを新品にしても、Oリングが劣化したままだと、ここからオイルがにじみ出る可能性も。

Oリングを取り付ける前に、

  • Oリング全体にエンジンオイルを薄く塗る

ようにします。これは、

  • 組み付け時の噛み込み防止
  • Oリングのねじれ防止
  • 初期なじみを良くする

ために重要なポイントです。

クランクケースキャップ取り付け前に、

  • キャップ裏側や合わせ面にゴミや砂が付着していないか
  • ノックピンが正しい位置に残っているか

を必ず確認してください。ここに異物が噛んだまま組み付けると、オイルにじみの原因に。

キャップはノックピンで位置決めされるようになっています。

  1. キャップを軽く押し当て、ノックピン位置を合わせる
  2. 手で押して収まるところまで入れる
  3. ボルト3本を仮締めする

仮締め後、3本のボルトを均等に少しずつ締めていきます。いきなり1本を強く締め込まず、対角を意識しながら締めると、キャップが傾かずに収まります。

※ アドレス110(CE47A)のクランクケースキャップ固定ボルトの締め付けトルクは 10Nmです。

キャップが確実に固定されていることを確認したら、次はプーリーやクラッチなど、残りの部品を元通りに組み付けていきます。

クランクシャフトオイルシール交換に必要な工具とパーツ類

ここでは、アドレス110のクランクシャフトオイルシール交換にあたって、事前に用意しておきたい工具とパーツ類をまとめます。

オイルシール

クランクシャフトオイルシール。今回の作業の主役。

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クランクケースキャップ Oリング

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必要な工具類

ソケットレンチセットとトルクレンチがあれば、作業は行えます。特殊な工具は必要ありません。

まとめ

アドレス110のクランクシャフトオイルシール交換は、工具で外側から引き抜く方法もありますが、クランクケースキャップを外して作業する方法が最も確実で、初心者でも失敗しにくい方法だと感じます。

キャップ外すのが手間に思えるかもしれませんが、

  • シール裏側が見えるため作業精度が高い
  • クランクシャフトを傷つけるリスクが少ない
  • Oリングも同時交換できるため再発防止につながる

といったメリットがあります。

駆動系の湿りやベルト滑りを感じたら、早めに点検し、必要であればオイルシール交換を行いましょう。

正しい手順を踏めば、DIYでも十分に対応できる整備です。

あなたのアドレス110が、また気持ちよく走れるようになりますように。

※本記事で紹介している整備作業はすべて自己責任で行ってください。作業中のケガや車両トラブルについて、当方では責任を負いかねます。
不安がある場合は、無理をせずショップへ依頼する判断も大切です。

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